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デジタルビデオカメラの進歩って凄い [カメラ]





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3/18の朝日新聞にチノンと新製品である「ベラミHD-1」の記事を見かけた。チノンというブランドを思いを馳せた。


その昔、アマチュア用シネカメラの代表と言えば、コダックが売り出したスーパー8というカートリッジタイプの8mmフィルムを使用するカメラであり、「チノン」はその中の1メーカーであった。当時この市場に参入した光学機器メーカーは多数あり各地で同好会やシネ大会などが活発に開催されるほどのブームとなっていた。


このフィルムシステムは映像を記録するが、音声の記録はできない(サイレント)機種が大半であったが、私は所有していないので詳細は不明だが、「チノンダイレクトサウンド」という機種は光学式か磁気のサウンドトラックに音声を記録できたようだ。


当時を思い出すと、撮影ー現像ー編集したあとに磁気ストライプを塗布することでのアフレコが通常の制作フローであった。この場合、リップシンクロは望むべくもない。皆工夫と苦労の末に映画を創造していたのだ。



ほぼ同じ時期に普及型ビデオカメラが出てきた。当初はオープンリールから始まったVTRは普及を目指してカートリッジタイプが開発され、Uマチックという大きなものがソニー社から発表された。

これに接続して動画を記録するためのカメラの試作に関わった。カメラはビジコン3管式でとても大きく重かった。さらにCCU(カメラコントロールユニットだったかな)という箱が必要でポータブルと言っても、現在のようなビデオカメラなどからは想像できない存在だった。

価格面やハンドリングなどでとても8mmシネカメラの比ではなかった。

 

 

 

 

 

朝日新聞の記事によると、

 

  • 8mmシネカメラの衰退と共に業績が悪化。
  • スチルカメラもデジタル化の波に乗り遅れた。
  • 1997年に米コダック社の傘下となった。
  • 創業の地、諏訪は製糸機器の工場などが集まって、その後精密機器などのメーカーに転身した。
  • こうした工場も、円高などの逆風で倒産、生産拠点の海外移転などが相次いだ。
  • 2005年にコダック社から商標権を買い戻した。
  • チノンは工場を持たないが、地場産業を重んじ地元企業からの部品調達をメインに考えている。
  • こんな中で、大手がしないことを徹底的に考え玄人向けカメラと決め、試作を繰り返したうえに完成を見た。これが「ベラミHD-1」だということだ。 


○マニアックでオリジナリティ豊富な外観。

○マニュアルオペレーション。

などかつての苦労と工夫しながら映画を創造することを楽しめそうな逸品ではないか。

また、地場産業の復興を意識するおまけまでついて「言うことなし」と言えるだろうか。


ベラミHD-1




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