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団塊(だんかい)世代って何?(6) [雑感]





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鉛筆はシャープペンシル。計算尺や手書き計算は電卓。図面の青焼きはPPCコピー。ポスターカラーやパステルはスピードライマーカー。万年筆はボールペン。T定規はドラフターに変わった。同時にそれらのツールは仕事の効率向上に大いに寄与した。


オーディオブームは長くは続かなかった。

急成長にともなって社員数は急増したが、経営的にはこの固定費が足をひっぱった。

人員整理などの噂と共に急激にモチベーションが低下し、社員間の信頼も失われた。


ブームとともに市場参入してきた家電メーカは次々と市場から撤退していった。専業メーカーは異事業参入の準備もなく弱体化していった。


危機のときこそ経営手腕が問われるはずだが、伸長しているときは経営に携わるものの功績だと自負するが、悪くなると為す術を持たないのが多くの経営者だったのか。



高度成長期の製造業は企画・設計・資材調達・製造などを一企業内で手立てしていた。

それぞれのパートでノウハウが蓄積することで製品の競争力の一助となってきたと言えるのではないか。


いつしか製品開発の規模が拡大したために、一部をアウトソーシングして、さらにコストセーブのために海外資材調達、海外生産などを指向して来たし、工場を持たないメーカーまで出現した。(この結果、国内中小企業[加工外注企業]へのダメージが及んだ)


この変革によって各部門の技術的蓄積の機会が少なくなり、製品の特長などを付加することが難しくなった(より顕著な横並び)。


このような開発フローの中でそれぞれの協調がとれにくくなったことで、全体を見ることが次第に難しくなってきた。


薬でも服用には副作用を見なければいけない。このような大きな変革には大きな反動や副作用がでてくるものだ。

これを押さえる手を持たないことでメーカーの特長などが損じられた。


いまや企業内の優秀な担当の仕事の多くが、海外生産の現地指導、トラブル対応などに費やされることになった。


如何に優秀な人材と言えども、このような仕事から得られる成果は、コスト低減以外にはない。

消費者にとっては価格低減は大きなメリットだが、新興国で生産している以上現地メーカーからの製品も輸入されるようになると、その時点でコスト競争力がなくなる。


多くの消費者にとっては価格以外にも何かを求めている。


これが何かという考え方をメーカーそれぞれが製品に回答するという姿勢が必要で、これにより消費が浮揚すると思うのだが。


もう一度ユーザ思考に立ち返り、その立場からあるべき姿と再構築することが必要ではないか。





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タグ:団塊世代
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