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イボキサゴ採取会 木更津 [イベント]





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イボキサゴ採取会 木更津

 

  加曽利貝塚土器作り同好会では、時々のイベント時に土器を使用して縄文スープを作って、訪れて人々に振る舞う。

縄文スープは魚介類、野菜などの食材を購入して使用するが、魚介類の一つ「イボキサゴ」は毎年一回6月頃に木更津の盤洲干潟(ばんずひがた)で採取し冷凍保存しているものを使用する。

もちろん、「加曽利貝塚博物館友の会」から地元漁協などのご了解をいただいたイベントである。

イボキサゴ採取会の資料を見ると第3回とある。

 

 

「イボキサゴ」っていう貝は、この加曽利貝塚の貝層からもたくさん確認されているナガラミをより小さくしたような巻貝。

ということで、縄文時代この地では食材として大量に消費していたと考えられる。

 

現在は商用の食材としては流通していないらしく、その存在は広く知られていない。

 

 

主催は「加曽利貝塚博物館友の会」

 

現地集合、現地解散。

この日、6月4日は潮見表で見ると「大潮」、干潮が10時ごろとある。天気は晴天なれど風強し。

まさに潮干狩り日和ってところだ。(風さえなければ完璧なんだけどね)

 

 

集合場所は、今や知らない人がいないくらい有名になった「竜宮城スパホテル三日月」前の無料の駐車場。

言わずと知れた東京都知事が正月に家族を連れて訪れ宿泊したというホテル。

全室オーシャンビューであろうか、周りには最近でこそアウトレットなどができたが、静かで良いところだ。

いまは、潮干狩りのシーズンで訪れてくる客も多い(金田海岸潮干狩り場)

 

9時に集合して準備を整えて、9時半頃採取場所に向けて出発。50人ほどの団体だ。

細いが舗装されている農道というほどの道を歩く。

やがて、右に曲がると「東京電力のLNG設備建物」が見えて来る。

この先に盤洲への入り口がある。

 

このゲートを抜けると砂地のラフな道。(観察路)

両側にアシが生い茂っている。

 

さらに進みいると、急に視界が開けて浜に出た。(前浜広場)

ここから先は干潟に出て、左側に木更津の工業地帯を見ながら、前方には東京湾を挟んで横浜だろうか、右側にはホテルとその下に多くの潮干狩りをしている人たちがかすかに見える。それに東京湾アクアライン。

 

人が歩くようにできてはいないし、道もない干潟をひたすら歩き続けると波打ち際に到着した。

ここまで、ちょっと遠かった。

そこに行き着くまでにも潮溜まりには、イボキサゴを容易に見つけることができる。

 

 

イボキサゴは浅い砂地にたくさんいる。

まとまっているところをザルなどで砂ごとすくい取って、海水の中でふるって砂をザルの目で洗い流す。

イボキサゴ以外にも異なる種の貝や貝殻、ヤドカリなども入っているので、海に戻す。

(商用食材であるアサリ、ハマグリなどは採れても、海に返すとの約束事があるが。ほとんど採れることはなかった)

 

 

イボキサゴはすくい取られる時に貝に身を入れ込む。その時に砂をまき入れるのらしい。

基本的には砂抜きは必要ではないらしいが、網に入れて海水の中に置いておく。

リラックスして貝から身を出すと同時に砂が出てしまうということだ。

 

あるいは、持ち帰った後で塩を加えた偽海水を作ってそこに放置しておくといいらしい。

 

 

1時間ほどで採取を終了して来た道?を帰る。

帰路はイボキサゴのお土産がずっしり重い。

 

盤洲干潟に入るのも、イボキサゴの採取も初めてのことだったが、貴重で楽しい体験ができた。

 

 

 

   



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盤洲干潟の入り口のゲート
 
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ゲートの金網に貼ってある「ようこそ小櫃川河口干潟へ!」
左側に干潟の解説文と守っていただきたいこと
右側にはイラストマップが掲載されている
 
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ゲートを入るとすぐに北部クリーク(水路)が出現
満潮時には川のように水没する場所なのか
 
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観察路を行く
竜川にはアシが生い茂っている
緑が美しい
 
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急に視界が開けて前浜広場に到着
 
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さらに進む
 
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流木だろうか
 
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ところどころにすだてのためか不思議な景観
 
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イボキサゴ採取ポイントに到着
おもいおもいの場所で採取
バックに東京湾アクアライン
 
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餅網のような網を使用
縁が柔いので砂を大量に持ち上げられない
 
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砂を洗い流して、潮干狩りで用いる網袋に入れ、海水中に浸しておく
 
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潮が満ちてきたので帰ります
 
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海側からのホテル三日月の眺め
 
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観察路に見事な花をつけていた
「テリハノイバラ」
 
イボキサゴ採取会_テリハノイバラ-16.jpg

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googleマップから当日のおおよその経路を思い出しながら
距離を計測で調べた結果
片道で約3.1kmとなった
 

 


 





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コメント 6

mimimomo

おはようございます^^
イボキサゴって初めて聞きました。ナガラミは以前スーパーで見かけましたがこの頃は目に入らないです。
昔からこういう貝が食べられていたのですね。
by mimimomo (2016-06-13 07:10) 

DANKAI_Gen

mimimomo さま
いつもありがとうございます。
千葉に来てからナガラミを教えてもらってよく食べました。イボキサゴを知ったのは、つい最近のことです。
縄文時代はその後の弥生時代の農耕が始まって食の安定が図られたというのが一般的なようですが、縄文でも食材が豊富で、食材保存もできていたようで、豊かであったという人もいます。
現在の千葉港も干潟だったようで、そこからたくさんの魚介が採取されたようです。
by DANKAI_Gen (2016-06-13 07:27) 

johncomeback

東京湾は綺麗になりましたね(^^)
by johncomeback (2016-06-16 22:27) 

DANKAI_Gen

johncomeback さま
いつもありがとうございます。
東京湾が綺麗になった要因の一つが干潟の動植物による浄化作用だと聞いたことがあります。
盤洲干潟は今回初めて行きましたが、昔はこんな場所はあちこちにあったんじゃないでしょうかね。
盤洲干潟などずっと残して欲しいものです。
by DANKAI_Gen (2016-06-17 16:20) 

ぽちの輔

コレがあのホテルですか。
めっちゃ有名になっちゃいましたね^^;
by ぽちの輔 (2016-06-18 07:32) 

DANKAI_Gen

ぽちの輔 さま
いつもありがとうございます。
東京湾アクアラインができて交通の便が非常に良くなりましたが、確かに海しかない静かなところです。
確かに考え事にふけるのには打ってつけかもしれませんね。
by DANKAI_Gen (2016-06-19 08:01) 

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