佐原の大祭 夏祭り


しばらくこの祭り見物は途絶えていた。ことし、懐かしさもあって出かけることにした。

千葉県の茨城県寄りの利根川に接する佐原市で約300年の歴史をもつ実に大祭の名に恥じない祭りだと思う。

当日入手した「お祭りガイドマップ」には以下のように記されている

<佐原の大祭は、夏祭り(7月)と秋祭り(10月)の年2回行われます。
夏は小野川を挟んで東側の本宿・八坂神社、秋は西側の新宿・諏訪神社の祭礼として行われます。
江戸時代にはすでに「見物の群集、人の山をなし」(赤松宗旦)と言われるほどの賑わいを見せた佐原の大祭は、なんといっても華麗な山車、哀愁を帯びた佐原囃子が特徴です。
平成16年には「佐原の山車行事」として、「佐原囃子」と共に国の無形民俗文化財に指定されました。
また、平成26年3月、文化庁がユネスコ「世界無形文化遺産」に一括提案する「山鉾・屋台行事」の33件に千葉県で唯一「佐原の山車行事」が選ばれております。(ユネスコでの審査は平成28年の予定)
古い町並みが残る小野川沿いを行き交う山車の姿は、佐原の特色を生かした見所の一つ。
夜のライトアップされた小野川沿いを進む山車の姿は風情たっぷり。
佐原のまちに〝小江戸の賑わい〟が甦る3日間です。>


今年は3年一度の「年番引継行事」が行われるという本祭りでもある。
(別記事で掲載予定)


江戸時代の風情を感じるという町並みも、あの2011年の「東日本大震災」で多大な被害を受けてもなお、この祭り(2011年7月)は途絶えることがなかった。
当時、小野川の護岸の一部は崩れていたし、古いかわら屋根の商店や蔵は屋根の一部が崩れていた。いろいろな場で被害の大きさが感じられたが、ことし久しぶりに行ってみると、以前より町並みは一層きれいに整備され、当時の悲しくなるような破壊された痕跡はなくなった。
(復興中の造り酒屋もあったが)