むかし出先での仕事が遅くなって終電に近い非常に混んでいた電車内でのこと。

山手線が秋葉原駅に着くやいなや、人々は総武線下りホームへすごい勢いで我先に走り出す。おいらは何が起きたのかとあっけにとられるが、異様な雰囲気は感じ取ることができた。人の流れに乗って走り出す。電車に飛び乗った。
 多くのサラリーマンは仕事の疲れを隠さない。立ったままで睡眠状態に突入するので、その瞬間 膝がガクッと折れる。そして次に気を取り直しピッと直立する。こんな状態を繰り返す。

そんな電車は途中駅に滑り込んだ。