- 雑感
思い起こせば、最初にとった免許証と言えば運転免許証で当時の「第一種原動機付き自転車」だった。
これは実技試験がなく、筆記試験のみで交付される。この免許証で運転できたのは50cc以下の2輪車だけ。
それでも16歳のおいらにとっては特別な技能を身につけたようで嬉しかったよ。
東京に住んでいたので、府中運転免許試験場というところで試験を受けた。むかしの国鉄中央線の「武蔵小金井駅」からバスを乗り継いで「試験場」で下車すると当時、軒を連ねていた代書屋から盛大な呼び込みがかかる。
そこで免許証への記載内容を和文タイプライターで印刷し、申請用紙とあわせて代書してもらう。
和文タイプライターで印刷したものはそのまま免許証に貼るものであったので、和文タイプライターは文字変形やツメなどできないため、住所が長い場合は途中から手書きで所定欄内に入れ込む。写真もその代書屋で撮影した。
およそ人間的でない扱い?の試験場で視力検査、当時は色弱検査もあったかな。などを経て、筆記試験を受け、合格発表のあと運転免許証は後日配送となる。
当時の免許証は2つ折りで外側は革製だった。
代書屋では、ほかに自動二輪の実技試験用のバイクの貸し出しもしていた。
この自動二輪免許にチャレンジしたときは代書屋からホンダCB77という車両を借りて、実技試験に挑んだ。
試験コースでの実技試験はコースの説明を聞いた後、借りたバイクでコースを回るが、後ろから試験官がやはりバイクでついて来て採点するものだった。
おいらは今でもどうしてもあの場所(運転免許試験場)を好きになれない。人間を扱うような雰囲気がない。
あの場所は試験場から試験センターに変わったようだが。
若い人から、おそらく凄いお年寄り、子連れのお母さんや友だちと一緒の人などいろんな人が大勢押し寄せるんだから、もう少し配慮があったらと思う。