門松っていろいろあるんだ
このシンメトリカルな姿。威厳と静寂を生み出している「門松」って、この時期だけのものだから、どんなものなのか興味本位で出かけたついでに日本橋界隈を見て回った。
恐らく地方によっても縁起物なので、いろいろ流儀があるだろうことは行く前から想像できたが、この狭い地区だけでもいろいろバラエティがあるとは思っても見なかった。
こうした見方をすると、結構日本のお正月って面白いかも。
いや、日本だけでなく世界各国の正月の縁起物も、頭の中ではいろいろ想像したりしちゃう。。。
門松ってそもそも何だろうか
ウィキペディアによれば
門松とは、正月に門前に立てられる一対になった松や竹の正月飾りのこと。古くは、木のこずえに神が宿ると考えられていたことから、門松は年神さまを家に迎え入れるための依り代という意味合いがある。
神さまが宿ると思われてきた常盤木の 中でも、松は「祀る」につながる樹木であることや、古来の中国でも生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされてきたことなどもあり、日本でも松をおめでたい樹と して、正月の門松に飾る習慣となって根付いていった。
寒い時期に多い落とし物の手袋。垣根などに引っかけて通行人に踏みつけられない
ように配慮してくれる日本人の優しい習慣も引っかけるところがないときは、
こんなこともあるかも。
この門松の竹の先端の形状は横にまっすぐに切った「寸胴」っていう
人の背丈よりはるかに大きな立派な門松
山本海苔店
こちらの竹は先端部を斜めに切った「そぎ」
先端部は鋭利になった竹槍風
球状に仕立てられた松
竹と同じくらいの長さに仕立てられた松
竹を覆い隠すほど勢いのある松
門松って言うくらいだから主体は松。この姿正しいかも
普通は隠すのではないかと思われる縄の結び目は正面に出す
これもいろいろ結び方があるようだ。
奥が深そうだ
工事現場の開閉扉にも松飾り?
袴風の菰
設置場所が傾いているのか下に木片を挟んで安定させている
門松がまっすぐ立っていないと、様にならない
松葉のボリュームがたっぷり
菰(こも)は編んだムシロ風ののもとワラを束ねたものがあるようだ。
これは裾が広がった下に菰を重ねたタイプ
青竹の花生けに松などを生けた手作り感とオリジナリティあふれる素敵なタイプ
クリスマスリース風のタイプ 彩りが美しい
竹の先端の「そぎ」でも節にかかったタイプ
竹の背丈が凄い
こちら番外編で沖縄料理店のエントランスの左右に配置されていたシーサー
拡大解釈的には門松と似たような願いが込められているのかな
松飾り
柱など固定することろがないので緑のガムテープで固定
石材にあわせた色だとなお良かったかな
連続するふたつの玄関にそれぞれの門松
四連となると壮観だね
ダイダイが入ると松の緑のとコントラストがいい。彩りが美しい
カステラで有名なお店の門松
菰の部分が檜皮(ひわだ)高級感ある素材
こちらはコレド日本橋
そぎの先端部がカットしてある
こちら日本橋の有名百貨店 ライオン口の左右にある門松
見上げるほどの高さで転倒防止のため上部に支えがある
これ当日見た中で最大、高品質に見えました
縄の結び目にも意味合いがあるようだ。
回し数が下から七五三になっている
松葉も青々としてそのボリュームも凄い
こちらは日本橋川を挟んだ反対側の有名百貨店のショーウィンドウ
この百貨店の門松の松先端部はそぎ
こちらは東京駅八重洲口にある有名百貨店
ビル内のコンコース内に設置されているので雨が降ろうが雪であろうが
メンテナンスフリーってところがいいかも