検見川神社 例祭幸神

昨年初めて見たこの祭は例年8月1日〜3日までと、夏の盛りに行われる。
昨年もとても暑かったが、ことしはその暑さをはるかに上回るほどの猛暑だった。

8月3日 幸神祭
「千葉信用金庫花園支店検見川出張所」の前に作られた「御仮殿」で「発輿祭」が14:45から開始され、15:00に渡御が開始された。
「御旅所」までの往路約1.4km 、復路約1.1km の炎天下での長丁場となる。

ところで、検見川神社の神輿は担ぎ棒が井桁に組まれていて、前後2本。左右2本の構成だ。
前後の担ぎ棒が上を通っていて、その下側に左右に貫通して2本の棒が入る。
この結果、前後の担ぎ棒に比べて左右のそれは20センチほど下側に位置している。
神輿を担ぐ舁夫(かきふ)は肩をいれるときに、背の高い人が余計に負荷がかかる。
棒の位置が低いとそちらを担当する人の方が高負荷になる。
差しもめで神輿をガツンという鈍い音と共に地面に接触させてしまうのは、横側がおおかったように記憶している。

身長で調整するようだが、うまくは行かない。
ことしのように天候的にも辛いときは、明らかに差があるように見えてきた。
身近で見ていても倒れるんじゃないかと心配になるほどだ。

そんな心配も不要だった。
幸神祭は5時すぎに事故もなく終わった。
本当にどうなることかと思ったが何ごともなく良かったよ。


8月3日 宮入 還幸祭
同日の20:30から「御仮殿」に近い控え場所から神社へ向けて発輿。
夕方からごった返している露店が左右に連なる細い道路をゆっくり進む。
検見川神社南側交差点で差しもめを何回か繰り返し、京成電鉄 検見川駅方面へ直進し、踏切を渡れば、そこは神社で、この辺りで待ち受けている見物客やら、地元の応援部隊に合流して、差しもめでもてなす。

いよいよ祭のクライマックスである「石段上げ」。

40段、勾配約40度の石段を神輿に縛り付けたサラシを綱代わりで引っ張り上げる。
持ち上げて、引き上げて、落とす。で1〜2段づつかけ声と共に引き上げてゆく。
ガツンガツンの音とかけ声と、まさにクライマックスにふさわしい。

今年は例年に比べ早かったという「石段上り」が終わった。

連続して境内に肩入れした神輿がぐるぐる廻る。

照明装置で明るくなった境内は熱気がこもっている。

明るくて寝付けないセミが飛び交っている。

一時間ほどで祭りは終わって、いつもの静寂に包まれた。

夜になっても暑い日だった。