花園ハス祭り觀蓮会 2016

 

   ここは、旧東大緑地植物実験場(千葉市花見川区畑町1051)。門柱には東京大学大学院農学生命科学研究科付属 生態調和農学機構と記されていた。

この場所で年に一回(1日)の觀蓮会が行われる。それ以外の日は閉門され入場することはできないという。

 

大賀ハスはこの会場の道路を挟んで反対側(東方向)の通称 東大グランド(東京大学総合運動場)の中にある。

この地の泥炭層は代替燃料として採掘され、その中で丸木舟とそのそばに花托が発見された。

(なぜこんなところから丸木舟が出土したのか?=縄文期は温暖な気候で海面が今より高く、検見川のこの地まで内海が入り込んでいて周囲が湿地帯だったと思われる。 現在の海岸線は埋め立てによって、人工海浜 検見川の浜まで約4.5キロメートルほどの距離になってるようだが、長い長い時間を感じる)

 

大賀博士は花托が出土したら古代蓮の実も必ずあるはずだとの信念のもと、同地を訪れて丸木舟の発見地の北55メートルの場所を東京大学や千葉市、地元の多くの人々や地元畑小学校の生徒の協力で土壌ふるいを行ったが、予定の期間を過ぎて、費用も底をついて、作業中止もやむなしという状況に追い込まれた。

 

1951年3月30日(65年前)に花園中学校の生徒がふるっていた青泥層の土の中から1粒の蓮の実が発見された。

その後も作業が続けられ、4月6日に2個の実が発見されるに至った。

 

3粒とも発芽したが、うち2粒は発芽後に枯れた。

奇跡の古代蓮と言えるだろう。