葛西臨海公園



























 








 むかし、おいらは東京練馬ってところで生まれ、幼少期を過ごして30歳を過ぎるまでその地から離れることはなかった。

練馬ということ、今では東京でも有数の暑いところで有名になっているが、むかしから暑かったのだろうか。

少なくとも、35度以上の気温を観測していたということは記憶にない。


小学生の夏休みの宿題っていうと男の子の多くは、昆虫採集。

昆虫採集セットという名前だったか覚えていないが、2つの薬剤(青と赤色の)と注射器がセットになったものが販売されていた。

昆虫を捕まえてきて、注射器で注射器でどちらかの薬を注射すると昇天し。防腐効果のあるという2液目を注射して虫ピンで折箱に固定して、昆虫の名前を機した紙をそれぞれに貼ると、昆虫採集の宿題が完了する。


夏休みが終わって学校で、そんな作品を見たときに、大きな黒い蝉の存在にびっくりした記憶は忘れない。

クマゼミ。。。

当時の図鑑には、静岡以西にいるセミで、関東圏にはいなかった。


それが、今では千葉でも時々、あの岩に染み入るという音と違って、どっちかということ、岩をも砕くという方が適切かってほどのけたたましい騒音?を耳にすることがあった。

でも、その鳴き声は聞くけれど、生きた姿を見たことはなかった。


葛西臨海公園へ行くことになって、駅を降りて公園の入口方面へ歩いて行くと、まさにクマゼミの大合唱。


クマゼミがこんなに定着しているとはしりませんでした。


公園内を散策しているときに、梢でけたたましく鳴いている方を凝視すると、まさしく、あの昆虫採集の箱に収まっていた黒くて巨大なクマゼミを見つけました。


やっと念願の生きたものを見ることができました。