上海を紹介する写真で必ず出てくるビューポイント。それが、外灘だと初めて知った。
と言っても、どのように読むのかわからない。
中国の地名や人名は多くは日本の漢字の音読みを当てている。
でも、上海はジョウカイとは言わない。北京はペキンと発音するが中国語でも英語でもないらしい。
外灘(がいたん)は音読みを当てたパターンらしい。
ところで、日本でこうして覚えた固有名詞の発音は、日本国内でこそ通じるが中国はもちろん海外では通じない固有名詞が多い。
人名などは、相手の名を尊重するとの観点からは、発音まで含めて正確に言うことが正しいのではないだろうか。
また、せっかく覚えるんだったら、正しい発音で覚えたほうがいいように思うけど、どうなんだろうか。
中国語ばかりでなく、英語の名詞も略した言い方がとても多い。
また、これは和製英語だから、英語圏で使わないように、などの注釈がある単語も多いように感じる。
ボーダレスだの小学校での英語授業導入などと言っておきながら、一方では、言葉の上で鎖国状態を維持したいのだろうか。
なんか釈然としないから、このシリーズの記事のタイトルにはわかる範囲でアルファベットで中国の発音に近い読みをつけてきた。
中国語は抑揚がないと通じないので、ピンインを用いて書き現わすのが良いが、表示方法がわからなかったのでご容赦ください。
ところで「外灘」という名称は、「外国人の河岸」を意味する。この地がアヘン戦争後の条約によって中国大陸各地の条約港に設けられた外国人居留地の時代の名残にちなんだものだろうか。
華やかな観光地にも苦悩の歴史が埋もれているんだ。
そんなことは微塵も感じることはできないが。
ツアーでは午前中に外灘散策と予定にあった。
オプショナルツアーで同じポイントを訪れたが、全く異なると勘違いするほど違っていた。
午前中は高湿度のためか、春霞の向こうに、上海というと必ず見る川岸(黄浦江)から眺める対岸(東側)の近代的高層ビル街と独特のデザインのテレビ塔などが、ぼっと浮かんでいる。
夜に再訪すると、霞は晴れて見事にライトアップされた建物が美しい。
そればかりか、黄浦江の反対側の中山路(中山東路)沿いにある西洋風の旧館が立ち並ぶところもライトアップが美しい。
このポイントは夜訪れるところだろうな。