新天地(しんてんち)は、上海でも人気の観光スポットだという。
1920~30年代建設の「石庫門住宅」 を旧フランス租界の街並み風に修復し、過去と現代が融合した空間になっている。その街にちょっと名の通った有名店や話題の店がたくさん集まっているところと言ったところでしょうか。
買い物や飲食を求めて来場する人はもとより。古い町並みをリニューアルした狭い路地を散策するためにも面白そうなところだ。
統一感を持ってよく整備された街づくりをしている。
日本でいうと、大規模開発によって出来上がったアウトレットモールみたいなところかな。
その中で、「ORENO」っていうレストランに目がいった。
日本では銀座あたりに数多く出店している立ち食いの高級店「俺の◯◯◯◯」っていう店の姉妹店。
高級で高価な料理を提供するレストランで、立ち食いによって客の回転を良くすることで利益を得ようとするビジネススタイルだ。
この店が中国に出店し、試行錯誤しながら開店までなんとか間に合ったと言うドキュメンタリー番組をテレビで観たことを思い出した。
番組の内容は、中国では食事の時に立ち食いへの嫌悪感があって、日本のスタイルをそのまま持ち込めない。
結局、座席のある従来型のテーブルと座席なしのものと2タイプを用意して、それぞれに価格差を設けたと言うことだったと記憶している。
その店(だったと思う)が目の前にあった。
結構繁盛しているように見えた。
日本語の「ORENO」で打って出る戦略もいいんじゃないだろうか。
街中は樹木が適当に配されていて綺麗だ。レンガ造りの建物もレンガ壁面を塗装?して一部のレンガをレンガ色で残し、ラインが通っているなど、プランナーやデザイナーが上手く融合してできた街ではないかと伺えた。
日本でもこのところ古いものを残して上手く融合させていく手法で街づくりがされているのを見る機会が増えてきたが、いいね。こういうの。