いやぁ、その日(8月21日)はまさに夏にふさわしい暑い日だった。
夏のギラギラの太陽光が降り注ぐ広場での演武で、高速シャッターが可能で、射手の指使いを見てからシャッターを切ろうなどと算段していた。
最近のカメラは起動のスピードもシャッタータイムラグもひたすら短時間化してきている。
だからいい被写体かななどとタカをくくっていたんだ。
今年が千葉開府890年の記念すべき年にあたるそうだ。
890年ってちょっと半端な年になぜ?は突っ込みは無しにして、区切りの年だ。
この開祖の人物が千葉氏ということで、千葉宗家がもっとも厚く信仰した寺で、江戸時代には妙見寺と称され、明治時代の神仏分離令によって千葉神社と改称されたこの神社で、記念の年に例祭「妙見大祭(みょうけんたいさい)」が8月16日、22日の両日行われるということで、楽しみにしていたところ、結果的に両日とも台風の影響(大雨)で行くことを断念した。
いろいろ妙見大祭を調べているうちに、この「火縄銃演武」という行事があることを知った。
この行事は千葉市が主宰する「親子三代夏祭り」の行事の一つで毎年行われているという。
話を戻して、千葉城と言われるお城を模した千葉市立郷土博物館の広場で山伏の法螺貝の音を合図にいよいよ開始された。
11時に開催され30分間のものだ。
その後、千葉中央公園へ移動して午後1時からも簡略化した演武をすると言っていた。
発砲音はびっくりするほどの大音響で、意図的にシャッターを切ったというよりびっくりして硬直して指が動いたという感じ。
もちろん半端なシャッタースピードじゃブレちゃうことだろう。
写真だから音はとれないが、その煙で想像してもらおう。
目では確認できなかったが、銃口から火花も出ていた。
音になれたことには再度山伏が登場して演武が終了した。
その後に銃に触れたり、近寄ってじっくり銃を眺める機会が与えられた。
鉄製の分厚い銃身のため、物凄く重いらしい。
素晴らしい体験ができた。