3/18の朝日新聞にチノンと新製品である「ベラミHD-1」の記事を見かけた。チノンというブランドを思いを馳せた。


その昔、アマチュア用シネカメラの代表と言えば、コダックが売り出したスーパー8というカートリッジタイプの8mmフィルムを使用するカメラであり、「チノン」はその中の1メーカーであった。当時この市場に参入した光学機器メーカーは多数あり各地で同好会やシネ大会などが活発に開催されるほどのブームとなっていた。


このフィルムシステムは映像を記録するが、音声の記録はできない(サイレント)機種が大半であったが、私は所有していないので詳細は不明だが、「チノンダイレクトサウンド」という機種は光学式か磁気のサウンドトラックに音声を記録できたようだ。


当時を思い出すと、撮影ー現像ー編集したあとに磁気ストライプを塗布することでのアフレコが通常の制作フローであった。この場合、リップシンクロは望むべくもない。皆工夫と苦労の末に映画を創造していたのだ。