80年代になって仕事の中でパソコンを使う機会が増えてきた。
当時高価だったパソコンはパーソナルコンピュータ(PC)などと言われていたが、使用環境は必ずしもパーソナルユースではなく、グループ内での共有だった。

これは当時のPCは非常に高価だったということと、業務の中での有用性が認知されていなかったということだったか。

使用するときに電源を入れ、使用後にシャットダウンするという暢気な使い方をしていたものだ。


画面は黒の地色に白い文字が表示され直線などの組み合わせで文書などを作成していた。キーボードのみでマウスなんてものはなかった。

 

ネットワークという機能はワークステーションか、あるいはシステム用大型コンピューターに限られ、PCはもっぱら文書の作成、編集、保存する使途がメインになっていた。


文書作成も美しく読みやすいレイアウトの検討はいまや当たり前の機能だが、当時のPCではそれは叶わなかったし、フォントを指定する。フォントサイズを指定する。などは画面上に記号がでるだけのお粗末なものだった。このようなプアーな使途に限られたものだったが、使われ続けた。