SATOYAMAイズム! トークイベント 

   「ネットサーフィン」などという言葉、もう過去のものなのだろうか。

最近聞かなくなった。

ネット情報は入り口を叩くと、次々と際限なく求めれば求めるだけ情報を得ることができる。

そうして、世間が広くなったり、場合によっては狭くなったりするんだろうと思う。



おいらが少年の頃は、情報入手の媒体って言えば、少年週刊誌や雑誌、テレビと友達の口(媒体?)だったりした。

情報への入り口は提供されるが、その先へのルートはとても狭い。

だからって不便でどうしようもなかったっかというとそうでもない。

情報なんて多少脚色されるモンだと思うし、いくらあってももう十分だって言える状態にはならない。

逆を言うと、この状態では情報不足とも言い切れない。

要は捉える人の問題だと言いきれそうだ。



 そんな昔話はどうでもよくて、前記事で小湊鉄道・里見駅で紙媒体(チラシ)で出会った情報「里山トロッコ」が運転中断しているとのことを入り口にして、稲毛駅前にある「こみなと稲毛ビル」5F「こみなと稲毛ギャラリー」にて『SATOYAMAイズム!小湊鐵道のアートな楽しみ方』(1/19〜2/14)という企画展示会が開催中であることと、これに対応してのトークイベント(2/6)に開催されることを知った。



稲毛といえば、近場だしよく行ったところの一つだが、「こみなと稲毛ギャラリー」なんて施設があるなんて今の今まで知りませんでした。

 

 

 ギャラリーは小さい部屋だったのだが、入りきれないほどの入場者で溢れかえっていた。

座席も用意されていたのだが、立ち見の人の方が圧倒的に多く、冬のこの時期でもクーラーを入れているということが不自然に感じないほどの熱気に満ちていた。

 

トークは小湊鐵道株式會社代表取締役社長 石川晋平「里山トロッコ列車、出発!」と鉄道写真家 中井精也「鉄道写真家から見た里山鉄道」のお二方によるもので、とても興味深いものだった。

 

 

まずは社長 石川晋平氏のトークから

小湊鉄道沿線はまさに里山にふさわしい環境であるが、この資源をどう活用するか。

簡単なことではない。

小湊鉄道の一つの解は、「トロッコによって空気、環境(里山)を感じてもらう、味わってもらう」だということだ。

保線要員の移動乗用に仕立ててというバイクを改造したトロッコに社長があるとき乗車し、その里山の景色と線路上を風を感じて走ることの素晴らしさを感じたことから、ひらめいたという。


その延長上に「里山トロッコ」があるようだ。


社長の熱意を込めた説明、信じて疑わない信念は、強いリーダーシップを感じる。

 

 

500ピース のんびり旅列車 (小湊鉄道) (38cm×53cm、対応パネルNo.5-B)

  • 出版社/メーカー: やのまん
  • メディア: おもちゃ&ホビー






一方、鉄道写真家 中井精也氏のトークは写真もさることながら、その話術が絶妙でおもしい内容だった。

氏の言うには小湊鉄道とその沿線の景色は日本のローカル線だけでなく、海外でも新興国の鉄道も含めても、このような環境はないと言い切っている。


これも身近な当たり前の存在なんで、価値がみえないんだろうか。


小湊鐵道フォトさんぽ (ゆる鉄ガイド)

  • 作者: 中井 精也
  • 出版社/メーカー: 玄光社
  • 発売日: 2014/07/17
  • メディア: ムック





 




楽しいけど重い内容でした。