サンシャイン水族館 池袋

 

   水族館といえば、ずっと以前のおいらの現役時代に仕事の関係で訪れた加工工場で、あの水族館に欠かせない水槽を形作るアクリルガラスを作っている現場を見る機会に恵まれた。

断面を見るとびっくりするほどの厚さで(水槽の容量と観察窓の面積によって変わる)、アクリルの板を板と板の間に液体のアクリルを流し込みながら規定の厚みにするという気の遠くなるような作業の繰り返しによって作り出されているのを知った。

これらはすべてオーダーメードで、最近の水族館ブームで海外への輸出を多いという。

 

 

でも、このアクリルガラスは水族館では無の存在だ。

曇りや濁りがないように作ることは勿論だけど、表面の凸凹も手作業の研磨によって綺麗にしていく、凸凹があると光が部分的に歪むからだ。

 

誰もが、水槽内の魚類の優雅な泳ぎや美しい色などを愛でるが、自分とその対象との間に存在するアクリルガラスは見ることはないだろう。

 

 

水族館へはずいぶんご無沙汰だ。

おいらは基本的に水や空気の中で体形を進化させてきた動物が好き。

洗練され機能的なそれはデザインの参考に十分なりうるものだ。

かわいいとかかっこいいとは次元が違うものがある。

 

もちろん自分の体形とは関係しないし食欲の対象としても無関係にしないと正しい観察はできない。

 

サンシャイン水族館ばかりではないと思うが、随所で小さなイベントが開催されていて、昔のように水槽内の魚類を観察するだけでなく、小さな子供からお年寄りまで飽きることなく楽しみながら知識や親しみなども養える。

これが、ビルの屋上にあるのがびっくりだが、それがまた楽しさを倍増しているようが。