長柄横穴群（国指定史跡） [歴史散歩]
長柄横穴群（ながらよこあなぐん）[千葉県長生郡長柄町]
ときどき、「道の駅ながら」なんかに行くことがあって、この横穴群の存在は道の駅建物内の壁に写真が貼ってあったので知っていたが、興味はあったものの行く機会がなかった。
何かの折、近くまで来たので寄ってみようと思ったのが夕方近く。
田畑のあぜ道のような狭い道をクネクネ行くと開けた場所に冒頭の資料館（グレーの建物）が見えた。
実はこの写真はGoogleMapのストリートビューから拝借したものだ。
夕方近くて、暗くならないうちに横穴群を見たかったので、急いでいたので資料館の写真を撮り忘れていたんだ。
この地に行った後で驚いたのは、このストリートビューが車のすれ違いも不自由するような狭い道まで入り込んで見ることができたことだ。
ここからは「史跡長柄横穴群」（長柄町教育委員会）の資料から抜粋
【概要】
横穴墓は、500〜700年の古墳時代中期から後期にかけて九州から東北地方南部までつくられていた。
史跡長柄横穴群は、南北に広がる谷の東側丘陵と西側丘陵の東斜面にある。横穴墓は全て「高壇式（こうだんしき）」と呼ばれる玄室（げんしつ）が一段高くなる形態である。
横穴墓は、丘陵地の斜面に横に穴を掘ってお墓としたことから（よこあなぼ）と呼ばれている。
また、横穴墓は数基がまとまって分布し、横穴墓1基には、複数の遺体た安置されている。
【保存整備】
長柄町では国および県からの補助から平成8年度に考古学などの専門委員を委託し、保存整備の基本方針を計画。
平成22年度から史跡長柄横穴群資料館が開館しています。
資料館から背面の丘をたどる小道を行くと、横穴墓が次々と現れる。
それぞれに解説の表示板が立っているが、長時間風雨にさらされたか、判読しにくいものが多かったのが、ちょっと残念。
横穴墓の玄室を覗き込むことができるもの、完全に封鎖されて見ることができないものもある。
不思議な雰囲気の中に身を置くのもいいかもと思った。
横穴群は第1支群と第2支群に別れ、それぞれに通路が整備されている
今回は時間の関係で第1支群の一部しか見ることができなかった
見学路に入るところに大きな説明板がある
ちょと汚れて劣化し見にくい説明板
密閉された横穴墓
これも密閉
こんな梯子をかけたようなところもある
中を覗き込むと屋根型の天井が見えた
中は薄暗くて概してよく見えない
見学路は砂利を敷き詰めた坂道
当時2015年7月だったので、こんな愛らしい姿にもよく出会えた
閉館間際の資料館も見学されて頂いた
第13号墓 玄室実物大模型があって
玄室内に入って壁面に描かれている「線刻画」などを見ることができる
資料館の展示エリア
次の機会には余裕を持ったものにしないといけないな。
いつになるかわからないけど。
Sponsored Links
おはようございます＾＾
ここは生活していた横穴住居ではなく、墓だけなんですかね。
横穴住居跡（？と言うか穴）は随分昔見た記憶がありますがお墓がこういう状態であるとは今まで知らなかったですよ（－、－
by mimimomo (2016-08-10 06:30)
mimimomo さま
いつもありがとうございます。
おそらく高貴な方の埋葬方法だったんだと思います。
古墳に繋がるような美しく飾り立てる横穴。
人のここまで動かす力、死者を敬うという現在では薄れ掛けたけど忘れちゃいけないことを心に刻まないと。
by DANKAI_Gen (2016-08-10 21:56)
穴を掘ったというより
石を組んで埋めた感じですかね？
見てみたいです＾＾
by ぽちの輔 (2016-08-12 06:34)
ぽちの輔 さま
いつもありがとうございます。
おっしゃるように石組みのようにも見えますね。
横穴を掘って石を組み入れたのかとも思えます。
山は石山でなくて土の山のようです。
by DANKAI_Gen (2016-08-12 18:14)
千葉県人なのにここ知りませんでした。早速行ってみます。
by 暁烏 英（あけがらす ひで） (2016-08-14 21:14)
暁烏 英（あけがらす ひで）さま
いつもありがとうございます。
ここが昔の墓の跡ということからか、単に知らないのか、それとも交通の便が良くないからか、訪れる人の少ないようです。
ご興味があれば是非訪れてみてください。
by DANKAI_Gen (2016-08-15 07:43)