「176」の店舗前の行列


大晦日の活動記録

 

 皆さま、新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくおねがいします。

 

年末だって、正月だって、およそ普段と変わらないひたすら流されるだけの生活をおくっているおいらにも、時々は生活の節目が欲しいと思うことがある。

 

幸いなことに旧友からのお誘いがあって大晦日にお出かけしてきた。

年末らしく、<先行きも短いのに悪あがきそのものって感が拭えないが>長命のゲンを担いでお蕎麦をいただくことになった。

 

 

東京練馬の蕎麦屋さん。

前記事の石神井公園駅も馴染み深い場所だったが、練馬駅も母方の実家のあった地で、よく行ったもんだ。

どうも西武池袋線が高架になったのを機に、昔の面影を一掃して近代的街に変貌したので、懐かしさを感じ取ることは練馬という地名以外にはあまりない。

駅前の古い建屋の日通も線路の北側のカネボウの広大な工場もありません。

日通の荷下ろしのための小さな引き込み線ももちろんありません。

豊島園に抜ける細い道路にあったエロ映画館もありません。

ちょっと離れた場所だけど、田中屋もありません。

 

練馬で蕎麦屋さんというと田中屋しかイメージできないが、この蕎麦屋さんには屋号を探すのに苦労した。

店舗前にも暖簾にも、店内にも、どこをみてもこの店の名が出ていない。

 

 

マンションの1階で店舗を構えるこの店の名は「176(いちななろく)」。

何と、所在住所の丁目、番地なんだという。何と飾り気も気負いもない。

 

開店は11時半からなのか11時過ぎについた時はたくさんのお客さんが行列していた。 

店内に入ると古民家の古材を使用しいて、美味しい蕎麦をいただく雰囲気を醸している。

 

 

食べ終えて、ご自宅に戻ってビデオの編集とDVDの作成。

 

 

ところで先日だったか、テレビで「東京で見られるダイアモンド富士」っていうのをやっていた。

見ることだできるという中にむかし懐かしい「笹目橋」っていうのがあった。

 

笹目橋は東京オリンピック(1964年)でボート競技が戸田で行われることを受けて、目白通りから戸田まで、通称オリンピック道路っていうのができた。

この通りが荒川をまたぐ橋が笹目橋。

 

オリンピック道路の笹目通りは今でこそ交通量が多い狭い道だが、できた当時は「こんなまっすぐで広い道造っちゃって」って思ったもんだ。

バイクをぶっ飛ばすにはとても良かった。

 

話が逸れまくっているが、その笹目橋かその近辺からのぞむ富士が今頃の時期ダイアモンド富士になるという。

その友も同じ番組を見たということで、大晦日の今日、見に行こうじゃないのって。

様子がわからないので、ちょっと早めに笹目橋へ向かった。

 

笹目橋を渡って荒川の左岸(北側)の土手に登ると何人かそれらしくもあり、そうでなさそうでもある何人かを確認した。

皆、大晦日だっていうのにお日様の位置を気にしているってすごいなって、まるで他人事のよう。

やがて、そろそろその時間帯になってくると結構、それだっていう人がどこからともなく現れた。

 

いくら夕日だとは言え、肉眼で見ていると目の機能障害を起こしそう。

お日様は富士山頂に11時くらいの方向から徐々に近づき、山頂に沈んでいく(16:25ころ)、やがて富士の山容がシルエットに浮かび上がりお日様は富士山に隠れて姿を消す。

東京と埼玉県の県境あたりからの富士は小さくても、その威厳は衰えることもなく神々しい。

 

日が沈むと急に温度が低くなってきた。

 

いま沈んで行ったお日様は、明日の早朝には「初日の出」となって、また大いに神々しさを放射するんだろう。

見習わなきゃいけないね。こういうの。