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花園ハス祭り観蓮会 [祭り]





ハスまつり観蓮会パネル-00.jpg


花園ハス祭り観蓮会

 毎年恒例のハス祭り、しばらくぶりに行ってみた。
最後に行ったときは会場の「ハス品種見本園」の管理者である東京大学が、この地を売却するということで、地域の方が反対運動をしていたのを思い出す。
 
あれからずいぶん時が流れた。もう売却が決まって再開発中で、ハス祭りは開催できないのだと思っていたところ、6月末に出かけた千葉公園の「蓮華亭(れんげてい)」で開催予定のポスターに出くわした。

その後、東京大学の用地売却がどうなったのか主催者である「花園ハス祭り実行委員会」の方に尋ねると、売却予定であったが、買い手がつかなかった。
それで千葉市が東京大学から借り受けて、「花園ハス祭り実行委員会」方々に管理を委託することになったそうだ。
「今後も安心して楽しんでください」ということで嬉しい限りだ。


当日受付で配布されていたリーフレットの文言を転載
 
<花園ハス祭り観蓮会
日時:平成27年7月18日(土) 午前6時〜10時
会場:旧東大緑地植物実験所(千葉市花見川区畑町1051)
主催:花園ハス祭り実行委員会  大賀ハスのふるさとの会

ようこそ観蓮会へ!昭和42なんから続く観蓮会を途切れることなく開催できたことは、大賀ハスのふるさとの花園地区にとっては無上の喜びです。
一旦は閉鎖されたハス見本園を地元自治会とハスを愛するボランティアにより、継承できたことはわたしたちにとって大きな自信につながりました。
今年も見事に咲いた花ハスたちをどうぞご覧ください。

<花園ハス祭り実行委員会>
花園地区町内自治会連合会(18自治区)により、花園ハス祭りの実行部門として組織されています。
今年も観蓮会のほか、子ども祭り行進、納涼盆踊りを行います。

<大賀ハスのふるさとの会>
東大からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ハス文化の継承と普及を行うために組織されたボランティア団体です。
原則、毎月第1・第3土曜日の午前中にボランティアの皆さんとハス見本園の管理を行っています。>


   


花園ハスまつり観蓮会象鼻杯-01.jpg
おなじみの「象鼻杯(ぞうびはい)」
ハスの大きな葉の部分にお酒などの液体を注ぎいれ茎の空気穴を通して茎の根元を口でくわえて
飲むもの。これにより3年は寿命が延びるということらしい。
 
お茶、お酒とも無料だって

花園ハスまつり観蓮会品種見本園-02.jpg
<ハス品種見本園
ハスはハス科 Nelumbonaceae  に属する大型の抽水植物(水面から抜き出る植物)で、
大輪にして花容が優美な点で数ある観賞植物の中でも際だっています。
植物上、ハスには、熱帯および温帯東アジア・オーストラリア北部原産のものと、
北米東部・南米北部原産のものとがあります。
前者の花色は紅・白色で通常〔ハス〕 Nelumbo nucifera Gaertn. と呼ばれ、後者のそれは黄色で〔黄花ハス〕 Nelumbo lutea Pers. と称されています。
2種のハスは、生物的にもよく似ていて、交雑可能なものも少なくありません。
戦後には〔黄花ハス〕やその交雑種が観賞用花ハスの仲間に加わりその賑わいを増しています。
鑑賞上、ハスは花色、花弁数、花径などで分類されます。
花色では〔ハス〕の花弁全体が白または紅の「白蓮」「紅連」と、
紅が花弁の先端にある「紅爪蓮」(つまべにバス)、
斑にある「斑蓮」(まだらバス)、〔黄花ハス〕の全体が黄色の「黄蓮」(きバス)、
〔交雑種〕の全般が白で花弁基部の黄色の「黄白蓮」(おうはくれん)、
紅と黄のまじわりあった「黄紅蓮」(おうこうれん)などがあります。
花弁数では25枚以下を「一重」、50枚以上を「八重」、
その間のものを「半八重」または「八重」と呼んでいます。
花径では直径25cm以上のものを「大型」、それより小さく12cm以上のものを「普通型」、
12cmより小さいものを「小型」としています。
東京大学農学部付属緑地植物実験所>

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巨椋池大黒(おぐらいけだいこく)

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請所(うけしょ)

蓮花_酔妃蓮(すいひれん)-05.jpg
酔妃蓮(すいひれん)

蓮花_千弁蓮(せんべんれん)-051.jpg
千弁蓮(せんべんれん)

蓮花_素白蓮(そはくれん)-06.jpg
素白蓮(そはくれん)

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今年は夏が早くて、例年の開催日に比して早く開花したため
蓮花の盛りはやや遅れた。
代わりに目を楽しめてくれた花托

睡蓮-07.jpg
睡蓮(紅)

睡蓮-08.jpg
睡蓮(白)

アサザ-09.jpg
アサザ

サルスベリ-10.jpg
この花を見るとなぜか汗がでてくるほど暑く感じるサルスベリ

ザクロ-12.jpg
風に揺らされたざくろがぶら下ていた

品種見本園全景-13.jpg
品種見本園の全景
コンクリート製でマス上に仕切られた蓮池にそれぞれの品種が植えられている

足下の花-14.jpg
足元に咲いていた綺麗な花(01)

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足元に咲いていた綺麗な花(02)


ここから、大賀ハスの種が出土したという場所へ移動
普段は旧東大緑地植物実験所前の道を挟んだ反対側が通称東大グランドは
関係者以外入場はできない。
当日はハス祭りのため特別に解放されていた。

大賀ハス発祥の地見学-01.jpg
セブンイレブンのはす向かいにあるグランド入口のゲート

大賀ハス発祥の地見学-02.jpg
現在はゴルフ場として使用されているようだ

大賀ハス発祥の地見学-03.jpg
しばらくグランド内の道を歩きすすむと左側に黄色いノボリが見えてくる
もちろん普段はノボリはないので桜の小さな木が目印

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大賀ハス発掘地
国土地理院測定 と刻印がある

この辺りは縄文貝塚として確認されている。東京湾の入り江が火山の噴石で淡水湖ができあがり、
縄文人はハス種なども食していた。
太平洋戦争時に代用燃料を探しているときに、当地に泥炭を産することを確認して、工場などを
建設して掘削していたところ、泥炭の中から古代の丸木舟が見つかった。
そののち大賀一郎博士がハスの種を合計3粒発見した。
栽培したところうち1粒が発芽に成功したという。
大賀ハス(古代蓮)はまさに奇跡の植物だと言える。



 













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タグ:祭り
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コメント 6

Ujiki.oO

DANKAI_Gen さん、こんにちは。 写真の数々、詳細な文章と、まとめられるのに大変ご苦労様です。 発掘跡のハスの種から奇跡の復活とは、古代の生命の力を感じますね。 わざわざご訪問下さってコメントまで頂戴しました。 ありがとう感謝します。 これからも宜しくお願い致します。

http://create2014.blog.so-net.ne.jp/EscapeFromTheMazeAtSo-netBlog#comm201507201847
by Ujiki.oO (2015-07-21 15:47) 

mimimomo

こんにちは^^
この蓮の葉から水(?)を飲むのってどこかで見た記憶が・・・ブログだったと思うのですが、この蓮祭りだったのかしら。それとも・・・
この頃記憶があいまいなことが多いわ。
蓮に黄色があるとは知らなかったですよ。いろいろ種類があるのですね。
by mimimomo (2015-07-21 17:31) 

DANKAI_Gen

mimimomo さま
いつもありがとうございます。
いろいろやっていると区切りがつかなくて記憶が曖昧になってしまう。よくわかります。
おいらなど、人から聞いたのか、夢で見たのか、実際に体験したのか、曖昧なこともあったりします。
by DANKAI_Gen (2015-07-22 11:14) 

DANKAI_Gen

Ujiki.oO さま
いつもありがとうございます。
まさに奇跡の植物なんでしょうか。
この大賀ハスはいまや株分けされて各地で皆さんの目を楽しませているのは、千葉の地元の皆さんは誇らしく思っていると思います。
今後ともよろしくお願いします。
by DANKAI_Gen (2015-07-22 11:22) 

大和

綺麗に咲いてますね~
私も撮りに行きたいです♪
by 大和 (2015-07-23 14:17) 

DANKAI_Gen

大和さま
いつもありがとうございます。
記事にも書きましたが、例年に比べて早い夏だったので、花の盛りは過ぎてしまったということでした。
一年に一回一日、それも6時から10時までと貴重なイベントです。
JR新検見川駅には開催予告のポスターの掲示があるらしいのですが、いつ開催になるか調べるのもたいへんです。
機会があればぜひお越しください。
by DANKAI_Gen (2015-07-24 13:35) 

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