新竪穴式住居 見学会 その2 [加曽利貝塚]
新竪穴式住居 見学 その2
前記事に続いて加曽利貝塚で行われた「新竪穴式住居見学会 茅ぶきの説明、茅ぶきの疑似体験」を見学してきた。(2月21日)
先々週の工事中の新竪穴式住居はどんぐり、クヌギ系の丸太を組んだものだったが、当日のそれには竹が組まれており、それが茅ぶきの茅の固定材であることが後でわかった。
当日は曇がちで風が冷たく寒い日ではあったが、前回の見学会と同様に大勢の見学者が押し寄せた。
もちろん、多くが小学生や幼児のみなさんとその親御さん。
今回の見学会は茅ぶきの説明と茅ぶきの疑似体験。
茅(かや)という種類の植物があるのではなく、ススキのような細長い茎と葉を持った植物の総称だと今更ながら知りました。
今や茅ぶき屋などは観光地に出向かないと見ることもできなくなった。ましてや茅ぶきの屋根の葺き替えなんて、まず見ることないだろう。
茅ぶきを請け負う建設会社の社長と4名ほどの職人が紹介され、社長から茅ぶきについての説明があった。
茅ぶき職人のうち2名の方は70代以上の年齢だという。
でも、さすがに身のこなしも体の柔らかさも凄い。
そんなことを見ながら後継者が心配になった。
茅ぶき疑似体験は新竪穴式住居の横に屋根の一部を模して材木を組んだ場所を用意。
そこに体験を希望する子供達が並んで次々と茅を職人に手渡し、職人が屋根に貼り付けていく。
ある程度、茅の厚みができあがったところで、表面横方向に竹竿を渡し、大きな縫い針状の竹にまるで糸を通すようにワラ縄を通して、針状の竹を茅に突き刺す。(針には名称があるようでしたが、失念してしまいました)
屋根うら側にも職人がいて、通ってきたワラ縄を針穴から外して(ここで表の職人に合図して、針を抜いて再びちょっとずらして挿入)縦方向にある竹材にからめてからずらして入ってきた針穴にワラ縄を絡める。
針を抜いてきて裏側の縦の竹材と表においた横張りの竹材に挟み込むように茅をしっかり締め付けて固定する。
と言葉で書いてもわからないし、映像を見てもわかりづらい。
全ては職人同士のあうんの呼吸と、微妙な手加減なんだろう。
これを実際には屋根の斜面に乗って作業するのだと思うと凄いを通り越すほどのものだと関心しきり。
とても寒くなってきたので、年寄りは風邪引いてもつまらないので。退散することにした。
完成が楽しみだ。(3月の何日だったか落成式が行われるらしい)
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おはようございます^^
こういう特殊技術は後継者が悩みのようですね。
茅葺の仕方、なるほど。独りでは中に入ったり外に出たり大変ですものね。二人一組と言うか外と中との連携作業・・・ちょっと理解出来たような^^
by mimimomo (2016-02-29 09:23)
mimimomo さま
いつもありがとうございます。
必要な技術なんですが、習得するのが大変な時間が必要で適格なのか長い時間わからない。収入も安定しない。って職人(職業)がこの国には多いことと思います。
途絶えてしまえば、復活は困難。
考えさせられます。
by DANKAI_Gen (2016-02-29 12:27)
茅葺き屋根をこんなに間近でしかも過程から見られるなんて貴重な体験ですねぇ(^^♪
70代であんなに足が上がるってスゴイです(@_@;)
by ニッキー (2016-03-01 21:57)
ニッキー さま
いつもありがとうございます
そうです。茅材に手を触れたり、解説パネルを見た後で、作業風景を間近で見たり、滅多に体験できない体験をさせていただきました。
あの作業員の方は理想の体型されていました。羨ましいです。
by DANKAI_Gen (2016-03-02 16:04)