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上総十二社祭り 上総一ノ宮・玉前神社 [祭り]





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上総十二社祭り
 9月、10月は各地で秋祭りが行われ、おいらにとって忙しい季節が巡ってきた。千葉県の外房は漁師町が多く、各地域ごとに歴史的にも特徴ある祭りが行われてきた。
毎年、千葉県長生郡一宮町に鎮座する「上総国 一之宮 ・玉前神社(たまさき)」で行われる「上総十二社祭り(上総のはだか祭り)」へ行ってきた。

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資料にあった神輿渡御図


この祭りは、
9/8 幟立て(のぼり)
9/10 鵜羽神社お迎え祭
9/12 宵宮祭
9/13 例祭・神輿神幸祭
9/14 幟返し
とありますが、メインは13日の例祭といっていいでしょう。

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神馬(かんのんま)

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手前、神輿と後ろには神楽殿

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神楽殿で奉納されている猿田彦舞



資料によれば、「上総十二社祭り」は、
<「上総のはだか祭り」とも称し大同2年(807年・平安時代)に始まったと伝えられる祭りで、房総半島に多い浜降り神事の中でも古式を守る祭礼として千葉県無形民族文化財に指定されています。
神々上陸の地と伝えられる釣ヶ崎海岸を祭典場とし、九基の神輿・神の馬一頭・騎馬五頭に千人余りの裸の男たちが九十九里の大海原を背に駆けぬけます>

 13日は午後1時30分に境内にあった神輿2基(若宮・大宮)の宮出しの開始とともに祭りのクライマックスを迎えます。
2基の神輿は神社の鳥居を出て、参道に入るとかけ声とともにかけ出します。

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いよいよ宮出し

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いっせいに走り出します


 神社の方に伺ったところでは、釣ヶ崎まで約8kmでこの間を40分ほどで駆け抜けるということです。
街中を抜け、県道飯岡一宮線道路を渡り、浜に出ます。
途中で何回か休憩するようですが、足場の悪い九十九里の砂浜を舁夫(かきふ)はもちろんのこと、交代要員や町内の若い衆、子どもたち、馬も含めた大集団は一路釣ヶ崎へ向け駆け抜けて行きます。

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浜へと続く遠い道のり

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道すがらでみつけた 葛の花

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やっと浜に出た。 ずっと向こうに見える島のような影は 大東岬で
釣ヶ崎はその手前に位置する

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白い点々が休憩中の集団で、近づくと追いつくことなく、出発してしまった

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集団から遅れた子どもたちも追いかけています


 この集団を追いかけますが、とても追いつきません。浜に着くまでにへとへとです。
途中で道を尋ねた人から「大丈夫?」って言われたが、その後、大丈夫?の意味が判りました。

さらに浜を歩くときに砂に歩行エネルギーが吸収され疲労に拍車がかかります。
休みなしに歩き続けると、はるか先に集団を見つけますが、走って追いかけることもできずにひたすら歩き続けます。
後ろの景色はドンドン遠くなりますが、前方の景色は一向に近づいてきません。

釣ヶ崎までは行き着かないと、神社までのシャトルバスに乗ることができません。
帰路も8kmの道を徒歩で通すことは無理です。

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すごい達成感があるんでしょう。記念写真。釣ヶ崎の鳥居前で


釣ヶ崎の祭典上には各地から集まった神輿などでごった返しています。
3時30分より神輿一斉差し上げは神輿の多さもあって壮観です。
4時からの鳥居くぐりは神輿1基づつが鳥居を機転にして整備された通路を駆け抜けていき、祭りは最高潮に達します。

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神輿 いっせい差し上げ

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この場でのイベントは4時30分に終わり、祭りは同じようにかけ出して玉前神社ほかへの帰路につきます。神社への宮入の前に国道128号線を通行止めにして、神輿は通行区間中を往復しながら、祭りの終了を惜しむように、また誇らしく走ります。

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神輿 鳥居くぐり

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夏の雲 積乱雲も夕焼けに染まる
暑い一日と熱い祭りも終わりに近づいた

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7時45分に宮入、8時30分に神輿御分霊御霊出 斎行となって長い一日が終わると言うことです。
この町は、この祭りのためにあるような感想さえ持たれる。祭りに参加する人は、若い男性はもちろん、女性も子どもも、幼児さえも祭り半纏で参加する。
参加できない人は、沿道に出て参加する。
やっぱ祭りっていうのは、こうあるべきだ。っていうサンプルみたいな素晴らしい祭りと、町と人々だった。



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タグ:祭り
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コメント 2

mimimomo

おはようございます^^
皆様エネルギッシュですね~
8キロと言うと相当な距離ですよね。
お疲れ様でした。
by mimimomo (2014-09-18 09:15) 

DANKAI_Gen

ありがとうございます。
大半の観光客はシャトルバスで移動したようです。少ない人数ですが、歩いて行く方もいて、最初はついて行きましたが、次第に遅れて一人になりましたが、後ろから同年配の方に追いつかれ、以降その方と一緒に歩きました。とても一人では踏破できなかったと思います。
by DANKAI_Gen (2014-09-18 18:20) 

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