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おびしゃ神事 [祭り]





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おびしゃ神事
 
 「おびしゃ」という意味を知っている人も少ないと思います。弓を射るという意味らしいです。神事がつくことで、神前で弓を射って、その年の豊凶を占うということになるんだそうです。
 
この神事が三代王神社で行われると聞き、いって参りました(2015年2月11日)。
 
幕張の北側に位置する「武石」で古くから伝わる神事です。
 
三代王神社は小高い丘の上に鎮座しています。この丘は細長く舌状に東方向に伸びている。その東端に羽衣神社がお祭りしある。
この神社は石碑だけで拝殿などはなく、真蔵院の裏側の丘を登ったところにある。
 




 

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真蔵院
 
武石の真蔵院(説明看板より転載)
真言宗豊山派・伽羅陀山三会寺真蔵院は大同元年(806)開基と伝え、元禄年間(1688〜1704)に観海上人により中興開山されました。本尊は、千葉介常胤三男・武石三郎胤盛が母の菩提を弔うために祀ったと伝える柳地蔵菩薩です。浪切不動堂は胤盛の守り本尊一寸八分の不動尊を曽孫・新左衛門長胤が正元元年(1259)に祀ったと伝え、武石、幕張、検見川の船頭衆など人々の信仰は厚く、毎年8月には不動祭で賑わしていました。高さ3.31mの武蔵型板碑(千葉市文化財)は永仁2年(1294)秋彼岸、母の菩提を供養するために建立されたものです。その他、胤盛と天女との羽衣伝説の碑や村人の心を伝える子安観音石仏群、安永年中、村人に甘藷栽培の良法を伝授し増産に貢献した薩州遁士織田玄林の妻子の墓などが昔日の面影を残しています。
平成2年3月
協力・真蔵院世話人会
千葉市教育委員会
 
 
 
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境内にひっそりと芽吹いていた「蕗のとう」
うまそう。天ぷら、味噌なんかにしたら酒がすすむよ
 
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13:30ごろ町内をいくつかの班に分け、当年の当番班氏子の方々が真蔵院境内に集まってきました
 
 
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宮司を待って全員が揃ったところで、真蔵院本殿裏側の階段を登っていく
 
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 墓地の片隅に羽衣神社が祀られている
 
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 神事が終わって、皆で御神酒をいただく
石碑の前には御神酒とお米を供えていたが、この場から引き上げるときにこれらも持って帰った
 
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 羽衣神社
 
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真蔵院本殿脇でおびしゃ神事が開始
ダンボールに的を貼ったものを竹で固定したものを立てかけて、竹で今朝作ったという弓と矢を使って
的を射る。
まずは宮司が、続いて12人の人々が的を射抜く(1月〜12月という意味らしい)
矢が当たった部分でどのように占ったのか、占うような気配はなかった。
なぜだか、的の中心を射貫いてはいけないらしい。
 
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おびしゃ神事が終わって、揃って三代王神社へ移動していく
 
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 信号を渡った向かいが神社
 
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 この急な石段を登り終えると三代王神社の境内
 
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到着するや、すぐに的を本殿横に取り付けて、同じ要領でおびしゃ神事が開始された
 
神事が終わったあとで、関係者の方が「やってみるかい」とおっしゃっていただいたので、
矢を放ってみたが、以外に飛ばない。
宮司は二回とも見事命中させたが、見た目は簡単そうでも難しかった。
 
おいらの子どもの頃には弓矢などは遊び道具の一つでよく遊んだ。
半世紀以上もの間、弓矢遊びから離れていたので、だいぶ感どころを忘れてしまったようだ。
 
 
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神事で使われた矢
紙の矢羽根がかわいらしい
 
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町内の氏子?の方々がお重にいれた丸餅を持ち寄る
お返しにお札などが授与されていました
 
この丸餅は一つづつポリ袋に入れられ、最後に神楽殿から撒かれました
 
 
 
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15:30ごろから神楽奉納  全5座
 
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子どもたちが待ち飽きたころ、やっと餅が撒かれた
たくさんの子どもが一つでも多く餅をゲットするため、緊張の瞬間だ
 
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餅を手にした子どもはニコニコ。
一方で不幸にも一つの手に出来ない子は泣いている子もいた。
こんなところから人生を学ぶんだろうか。
 
 
当日午前中は暑いぐらいの陽気だったが、夕方からは真冬の陽気に戻ってしまい、一層寒く感じた。
肝心の祭りの印象だが、近所のおじさん、おばさん、さらに子どもたちまで和気藹々と楽しんでいる様子が見て取れた。
そもそも祭りはこんなものだったのと思わせるようなよい祭りだった。
普段の三代王神社といえば、人を見かけることがないほどの寂しいところだが、この日ばかりは大いに賑わった。
とくに多くの子どもたちのエネルギーに圧倒されたよ。
 



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タグ:祭り 散歩
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コメント 5

desidesi

“おびしゃ神事” ってこんな様子なんですね!
初めて観ましたが、なかなか面白い趣向だなあ〜♪ (๑◔‿◔๑)
竹で作った弓矢は、アーチェリーなどよりずっと難しいでしょうね。
前に飛ばすだけでも難しいと思う。宮司さんカッコイイ!
by desidesi (2015-02-12 16:23) 

DANKAI_Gen

desidesiさま
いつもありがとうございます。
長い時間内で実際に行われる弓矢はすぐに終わってしますのが欠点といえば欠点ですが、はじめてのこともあって面白い祭りでした。
弓、矢とも青竹をとってきたものを当日の朝に作ったと言っていました。矢は曲がったものは螺旋軌道で飛んでいきました。
いろいろ味があるものでした。
矢を放つタイミングって言うのは難しいようで、下にボトンと落としてしまう人もいました。宮司さんは毎年、氏子さんは当番がくるまで何年か間があくので、氏子さんの失敗も多いです。
by DANKAI_Gen (2015-02-13 07:16) 

Aちゃん

おびしゃ神事って初めて聞きました。
世の中、知らない事が多過ぎる~
って、私の勉強不足なのでしょうけどね(^^;
by Aちゃん (2015-02-14 12:58) 

DANKAI_Gen

Aちゃんさま
いつもありがとうございます。
あるサイトによればおびしゃにはいろいろな漢字を充てるようですが、決定的なものはないようです。
じつは私もおびしゃ何て聞いたこともましてや見たこともありませんでした。インターネットがなければ一生知ることもなかったかと思います。いろいろ雑学の幅が広がっていくのは楽しいかも知れませんね。
by DANKAI_Gen (2015-02-14 17:56) 

mimimomo

こんばんは^^
Aちゃんばかりじゃないですね~わたくしも知らないことが多すぎる(--
しかしこれはなかなか盛大なお祭りだわ。
by mimimomo (2015-02-16 18:05) 

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