団塊(だんかい)世代って何? 健康と病気(1) [ヘルス]
高齢者の方は、ほぼ間違いなく高血圧だといって過言ではないようだ。かく言う私も10年以上の間、降圧剤を処方されている。
高血圧は 140/90mmHg以上であると日本高血圧学会は高血圧治療ガイドラインで定義されているようです。
心臓が収縮したとき一定の圧力で大動脈へ血液が送り出されたとき、大動脈の伸展性が高齢化に伴い低下し圧力を吸収できなくなり、血管内部にかかる圧力が上昇します。
同じように心臓が拡張するときに大動脈が収縮し血液を末梢に絞り出すように作用する。この時収縮期血圧より拡張期血圧が低下します。
この結果、収縮期血圧と拡張期血圧の差である脈圧が開き、収縮期血圧の上昇とともに心臓や血管障害の危険因子となるようです。
血圧計はいろいろな種類が市販されているが、手首で測るものは測定値が不正確になりやすいので簡易という使い方しかお勧めできない。できれば上腕で測るタイプで測定したい。
測定は落ち着ける家で測る。深呼吸してから測る。ストレスのない状態で測る。ことが肝要です。
テルモ 電子血圧計TERUMO らくらくスルー ES-P3000N
- 出版社/メーカー: テルモ株式会社
- メディア:
治療目標値
収縮期血圧160mmHg以上の中等症・重症高血圧では140/90mmHg未満を最終降圧目標としますが、150/90mmHg未満を暫定目標として慎重に降圧をはかっていきます。超高齢者においても降圧薬治療は心血管疾患発症の抑制に効果がありますが、最終的な死亡率の抑制は今までのところ確認されていません。
生活習慣の修正
減塩、禁煙、適度な運動による減量などの投薬によらない生活習慣の修正は有効で
あるというのは一般的に知られている。
・減塩の目標は6g/ 日
・カリウムは軽度の高圧作用があるので豊富に含まれている食品の摂取は望ましいが、サプリメントによって過剰な摂取は避けた方がよい。
・カリウムの多い食品は野菜や果物、海草類、豆類など
・運動は高齢軽症高血圧の方に勧められます。早足歩行などで脈拍110 程度の軽い運動を1 回30-40 分。週に3 回以上継続するとよいでしょう。
・嗜好品で飲酒は血圧を上げるため、控えていくようにした方がよい。
・何よりの大切なのは良いことを継続させること。
変わったところでは NHK「ためしてガッテン」で2014 年3 月26 日に放送された「世界の健康ワザ 直輸入SP」で紹介された「一日たった10 分で血圧が下がるワザ」というのもあります。
タオルを握って指が届かないくらいの厚さにし、全力で握ったときの力の30%程度の力で2 分間握って1 分休む。左右2 回ずつ行う。という簡単なものです。
グレープフルーツとの降圧剤の関係
果肉に含まれているフラノクマリン誘導体という阻害物質が薬の作用に悪影響を与えることは広く常識なようです。
果肉はジュースを摂ったあと、その影響は10 時間ほども続くようです。また先に薬を服用する場合にも、少なくとも2 時間はグレープフルーツを摂らないほうがよいと文献にあります。
影響はないということもありますが、影響が出た場合は必要以上に血圧低下を招くので、避けた方が賢明でしょう。
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